多摩地域におけるリフォーム需要の背景

東京都心まで約1時間。
私鉄から地下鉄への相互乗り入れで、都心のたいていの場所までラクに着く。
また自動車でも高速道路のインターチェンジから10から20分。
点在する大型ショッピングセンターや複合型施設。
私鉄沿線の各駅にも大きな商業施設が揃う。
また、最近になって私鉄運営企業が路線とその周辺の価値向上を目指すために、「用途再開発」をテーマした開発を推し進めている。
「土地」の開発ではなく、「使い方」の開発だ。

多摩地域はもともと農業で生計を立てながら暮らす住民の多い地域だったが、戦後の住宅開発により、大規模な住宅造成が行われ、美しくて便利な街がいくつも誕生した。
現在でもまだこの開発は続いており、神奈川県にまたがる多摩の地域においてもマンションや住宅の建設が続行している。

この新しく開発された住宅地で暮らす人たちの教育レベルは高い。
都心への通勤を主たる目的として多摩地域を住居と定めたのだから、当然高学歴の人たちの独立した住居となったわけだ。
彼らがある程度の年齢を迎えたいま、リフォームの必然に迫られていることも当然のことだ。
劣化した住居の改修や使い勝手を考えたリフォーム。
あるいは年齢とともに上がった肉体への負担を補うリフォームなど、さまざまなスタイルが考えられる。
もちろん、現在建てられているいくつもの住宅やマンションにこれから入居しようという若手も少なくなりから、多摩が中高年だけの居住区域になるのではなく、リフォームによって住み続ける中高年とともに、幅広い年代が共生する新世紀のコミュニティとして活性化することが期待されているのだ。

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